top of page

【8/8まで】映画 Silent Fukushima 無料公開のお知らせ

スイスのドキュメンタリー映画監督、Aya Domenig(アヤ・ドメーニグ)さんの新作映画 Silent Fukushima (サイレント福島)が無料公開中です!


公式サイトより)原発事故から10年が経ち、日本では福島のことを話題にする人々がとても少なくなりました。東京では夏季オリンピックが予定されており、日本政府は世界に向けて優れた、そして安全な日本を見せることに一生懸命のように見えます。しかし、多くの場所で放射線量は依然として懸念されるレベルのままで、崩壊した原子炉の解体をめぐる問題は未解決のままであり、多くの避難者は未だに汚染された家に戻ることができていません。 《サイレント福島》では、スイス・日本人監督のアヤ・ドメーニグが、政府の原発事故軽視政策を批判し、忘却と闘う5人の日本人アーティストを描いています。この映画は、市民と国家の関係、芸術と政治の関係、そして未来の世代に対する私たちの責任について問いかけます。


登場人物 おしどりマコ おしどりケン 中筋純 アーサー・ビナード 土井敏邦



 


Aya Domenig監督から日本の皆さんへのメッセージ


11年前、私は原爆投下後、医師として広島赤十字病院で救護に携わった祖父に関する映画を制作し始めました。


制作中に原爆投下後、広島の異なる病院で救護活動に従事していた肥田俊太郎医師と元看護師の内田千寿子さんに出会い、この二人は私のドキュメンタリー『太陽が落ちた日』の主要な主人公となりました。

福島の原発事故後も、自分たちの経験を人々に伝え、原子力の危険性を訴えるために全力を尽くしていた二人のたゆまぬ努力に、私は深く感銘を受けました。


私の新作『サイレント・フクシマ』の主人公たちは、肥田先生や内田さんの後継者だと思っています。 オシドリ・マコとケン、中筋純、アーサー・ビナード、土井敏邦らは、それぞれ独自の方法で、福島原発事故の事故処理をめぐる政治や社会の不始末に注意を喚起しようとしています。私は彼らの忍耐力と人間性に感銘を受けました。

この複雑な世界で一人の人間として何かを変えるのは不可能だと思う時も映画の主人公たちは私に勇気を与えてくれます。一般市民として目醒め、自分のできる範囲で介入しなければならないということを思い知らせてくれます。彼らの印象的な強いパーソナリティーによって、多くの人にインスピレーションを与えることができるのだと確信しています。


オリンピックが開催され、日本が福島のいわゆる「復興」を世界にアピールしようとしている今、一人でも多くの人にこの映画を見てもらえれば嬉しいです。 コロナウイルスの大流行にもかかわらず、日本国民の意思に反してオリンピックが開催されているという事実は、オリンピックが実際には誰のために開催されるのかということを、改めて明確に示しています。


権力者は、福島の被災者だけでなく、今や日本の大多数の人々を無視しているようです。日本の多くの人々がこの事実に気づき社会における連帯感が高まるならそれはとても理想的なことでしょう、忘却の影の中に置き去りにされてはならない福島の犠牲者との連帯感も強めて。


アヤ・ドメーニグ


 




なお、8月2日(月)〜8月6日(金)の5日間、文化放送のアーサー・ビナード午後の三枚おろしに、アヤ・ドメーニグさんが出演します。こちらもぜひご視聴ください。(文化放送では毎日 17時35分頃から10分間。ほか全国11局ネット。放送時間は各局にてご確認ください)



0件のコメント
bottom of page